暑い季節、気になるご遺体のこと 2/3
なお、ご遺体に葬祭業者が処置したドライアイスの位置は変えない方が無難で
す。ご遺体に使う葬儀用ドライアイスとは一回の使用量10kg〜20kgと、結構な
重量があります。これがご遺体の上に置いてあるのを見た方が、「ドライアイス
が重たそうで故人が可哀想だ」と思われ、ドライアイスをご遺体の横などにおろ
す方がおられます。しかし、ご遺体のことを想うのであれば、プロが置いた位置
から勝手に移動しないでくださいね。
ちなみに、ドライアイスとはご存知の通り解けても水は出ません。しかし、部屋の
中にはいくらかの湿気があり、それがドライアイスによって冷やされることで結露
してしまい、ドライアイスの回りに霜のようになって付着し布団などを濡らします。
これは、ある程度は仕方ありません。
お棺(棺おけ)の中のご遺体からドライアイスをおろし、ご遺体の横などに置いて
いると、お棺の横面が結露してしまい、お棺に大きなシミを作ってしまうこともあり
ます。
蛇足ですが、現在の葬儀用のドライアイスは適切なメッシュ生地のような物で既
に包んでありますので昔のように新聞・ビーニール袋で包まなくとも大丈夫です。
包みすぎると、むしろ効きが悪くなることもあります。
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