しきたり?作法?教えてもらい方のコツ 2/3
どうして悩むのか?
しきたり・作法等で悩む原因はおもに二つ、「全く分からない」もしくは
「選択肢が多い」です。「全く分からない」ならば教えてもらうしかありま
せん。ただし、誰に聞くかがポイントなのです。例として、訃報
(ふほう・○○が亡くなったとの連絡)を受け、各地よりお集まりくださっ
ているあなたのご親戚一同に尋ねてみたとします。
ご親戚のみなさんはそれぞれ、ご自身が正しいと思われる作法等を
教えてくださるでしょう。しかし、ご親戚のみなさんそれぞれが違う作法
だったらどうしますか?今度は選択肢が多すぎて悩むことになります。
しかもご親戚の方全員があなたの家と同じ宗派とは限りません。
さらに、他の地域から来られたご親戚がご自身の地元のしきたりなどを
教えてくださっても「地域が違えばしきたりも違う」で、あなたはますます
迷うだけです。ここで面倒なのが、教えてもらったからには教えてもらっ
た通りにしておかないと、教えてくださった方にカドが立つと言うことです。
分かり難い話ですが、ご親戚の中にちょっと気難しい方がおられた場合
「分からないので教えてくれと言うから教えてやったのに、ワシの教えた
通りにしていないじゃないか!」と教えてくださった方の気分を害してしまう
こともあるのです。
余談ですが私も葬儀のご相談にお伺いした時、ご親戚の中に気難しい方が
数人おられてしかもそれぞれの意見がバラバラ!なんてときは難儀です・・
誰にもカドを立てず話を一つにまとめるのは一苦労なのです。
すこし極端な言い方ですが、あなたと同じ地域であなたの家と同じ宗派以外
の方の意見は、むやみに選択肢を増やし、さらにあなたを迷わせるだけかも
しれません。参考になることもありますが、私は「教えてくださった方の気持
ち」を考えれば、作法などは誰かれなく適当に訊ねるのは止めた方が
良いと考えます。前述の通り、聞くだけ聞いたのなら教えてもらった通りに
しておかないと、教えてくださった方が最悪の場合、「恥をかかされた」と
思うこともあるからです。
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