葬祭という仕事が気付かせてくれたこと 1/3
私が従事している葬祭という仕事には、病院で亡くなられた方を寝台車で
ご自宅まで搬送させていただくという大切な役目があります。
葬祭業といっても実際にはお葬式をお世話させていただく回数より、亡くな
られた方を寝台車で搬送させていただく回数の方がずいぶん多いのです。
(お葬式は別の業者に依頼される方もおられるので)
私は寝台車を運転している時、付き添いのご遺族の方によく話しかけられ
ます。
ご遺族の方と話していてここ数年で特に感じている事なのですが、お亡くなり
になられる方が、・・・とにかくお若いのです。
私より少しだけ上の世代の、まだ小さなお子さんのいる40代のおとうさん、
おかあさんが、病気、不慮の事故などで若くしてお亡くなりになっている
のです。
よくわからないのですが、それがあまり珍しくもない時代になってきているの
でしょうか?気のせいかも知れませんが、私がこの仕事を始めた十数年前
には、こんなに気にならなかったのですが・・
私は仕事柄、病気でおかあさんを亡くした直後の小さなお子さんを
目の当たりにします。
そんな時は胸がつまります。本当に胸が苦しくなって、「ウッ」とすら、
声も出せなくなる事があります。わかりますか?
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